マン・オブ・スティール

老舗アメコミのスーパーマンの映画。バットマン三部作で好評を期したクリストファー・ノーラン原案で、アメコミ映画に定評のあるザック・スナイダーが監督を務める。

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今までのスーパーマンの映画のイメージで見ると面食らう内容である。伝聞だが最初のスーパーマンの映画は敵の被害で死んでしまった人々を悼んだスーパーマンが、地球を逆まわりに光を超えるスピードで飛ぶと時間が巻き戻り死んだ人々も蘇ってハッピーエンドという荒唐無稽なものだったらしい。それを聞いたとき正直死ぬほど笑ってしまったのだが、みんなで笑って見れる作品ってそういうものだ。

ノーラン版バットマン三部作がリアル指向で好評(個人的には2作目のダークナイトが、というかジョーカーを演じた故ヒース・レジャーが凄かった映画という印象だが)だった経緯もあり、本スーパーマンもリアル指向で作られている。それが成功だったかというと……どうだろう?

「胸のマークはSではなくて故郷の家紋」みたいに原作の要素を現実的なところに落とし込むあたり苦労してる感じだが、やはり限界がある気がする。映像が凄くてドラゴンボールはもう全然映像化できる(いやハリウッド映画化はもうしてるけどさ……)なぁという感じであるが、これを真面目に描写すると町にも人にも被害が甚大であることも浮き彫りになってしまった。ここで死んだ人々を時間を巻き戻して蘇らせるとかはしてくれないだろう。

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スーパーマンは凄い強いので今回のお話の様な同格で強い敵を持ってこないと単純な戦闘でのストーリーを作りづらい。だってスーパーマンが勝つに決まってるから。なので戦闘以外のお話に力を入れないといけないが、リアル指向はそういう事情の足かせになっているのではないだろうか。

次回作ではバットマンと共演するようである。アメコミのほうではすでに結構共演しているようだがどういう話になるんだろう?

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