「アメコミ」タグアーカイブ

キャプテン・アメリカ:ウィンター・ソルジャー – エド・ブルベイカー

同タイトルの映画の原作であるが、色々と別物。死んだキャラクターがなんやかんやあって結局蘇る運命にあるアメコミ界において、スパイダーマンのベンおじさん、バットマンの二代目ロビン(ジェイソン・トッド)、そしてキャプテン・アメリカのバッキーの三人が長らく蘇らない三大キャラとされていた……のだが結局ベンおじさん以外の二人は今は元気に活躍している。そのうちの一人バッキーを蘇らせたのが本作。

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マーベルズ – カート・ビュシーク

第二次世界大戦の時代から出発し、ヒーローとヴィランの登場で変わっていくマーベル世界のアメリカの数十年を、新聞記者フィル・シェルダンの目を通して描く。「マーベルヒーローの最大の敵はあの世界の市民」とアメコミファンに度々揶揄されているが、本作ではヒーロー・ヴィランたちに圧倒される市民が主人公となる。

マーベルはDCと比べて「一冊で完結している名作」というものに欠けている印象があるのだが、本作は珍しくそれに該当する作品なので気軽に読める……と書いたものの、マーベル史に詳しければ詳しいほど面白いだろうなぁこれ。

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デッドプール/パニシャー・キルズ・マーベルユニバース – カレン・バン, ガース・エニス

パニッシャーがマーベルヒーロー/ヴィランを全員殺していく問題作Punisher Kills the Marvel Universeと、そのオマージュでデッドプールが全員殺していくDeadpool Kills the Marvel Universeを収録。表紙は知名度の高いデッドプールのものになっているが、結構切ないエンディングのパニッシャーの方が好きかな。

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アストロシティ:ライフ・イン・ザ・ビッグシティ – カート・ビュシーク

漫画に与えられる賞としてはおそらく世界的に最も評価が高いアイズナー賞を受賞しているが、日本ではいまいち知名度が低い。アメコミには珍しい、既存のキャラクターがいないオリジナル設定の作品なのでそこが新規客にとって魅力だと思うのだが、有名なキャラがいないとなかなか難しいんだろうな。

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ケーブル&デッドプール:青の洗礼 – ファビアン・ニシーザ

この作品以前にはほとんど接点の無かったケーブルとデッドプールであるが、本作が好評を受けてコンビとして認識されるようになった。真逆といっても過言ではないキャラクター性が上手く噛み合った結果だろうか?

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デッドプール VS サノス – ティム・シーリー

死神デスの救出のためデッドプールとサノスがタッグを組む。大抵はラスボスとして登場していつもしかめっ面しているサノスだが、この度の道中では口角の上がる描写があったり内心を明かしたりする姿が見られる。

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アイアンマン:エクストリミス – ウォーレン・エリス

映画アイアンマン3の原案とされる作品であるがエクストリミスが登場するくらいでほとんど別物。映画版が普通の人間に戻っていったのと対照的に、こっちは自分の体にエクストリミスを取り入れ、人間を止めて行くところまで行ってしまう怖さがある。

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バットマン:アーカム・アサイラム 完全版 (アメコミ) – グラント・モリソン

1980年代後半に確立された「文芸指向で大人向けの暗いバットマン」作品の代表的作品で、ヴィランに負けず劣らずのバットマンの狂気を描く。なお同タイトルのゲーム作品があるがそれとは別物。

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