ヴェノム

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事前情報でホラー・サイコ・ダークヒーロー描写を予想されていたが、蓋を開いたらハリウッド版ど根性ガエルとでも言うべき人外バディものだった。日本版キャッチコピーの「最悪」はライオット視点なんじゃないかな……。

敏腕記者エディ・ブロック(トム・ハーディ)は、人体実験で死者をだしているという<ライフ財団>の真相を追う中、ある“最悪な”ものを発見し、接触してしまう。それは<シンビオート>と呼ばれる地球外生命体だった。

この意思を持った生命体との接触により、エディの体は寄生され、その声が聞こえるようになる。「一つになれば、俺たちはなんだってできる」とシンビオートはエディの体を蝕み、一体化し、ヴェノムとして名乗りを上げる。ヴェノムはそのグロテスクな体で容赦なく人を襲い、そして喰らう。相手を恐怖に陥れ、目玉、肺、そしてすい臓…体のどの部位も喰い尽くす。

エディは自分自身をコントロールできなくなる危機感を覚える一方、少しずつその力に魅了されていく――。 – 公式サイト

スパイダーマンで最も人気のヴィランで以前から何度も映画化の話が立ち上がっては消えていたらしいがこのたびめでたく単独映画化。原作だとスパイダーマンに対して逆恨み的な感情でつきまとうキャラなんだけど、MCUコラボ中だからかスパイダーマンの登場は無し。ストーカー体質が抜けてかなり善良な性質になっていてダークヒーローを期待していくと忠犬バディムービーなので肩すかし食うかもしれない。トム・ホランドに付きまとうとかショタコンかよって感じだから良かったのかもね。

どうせ仕方なく共生してそのうち好きになっちゃうツンデレ展開なんでしょ?とは思っていたが、ヴェノムがエディのこと気に入るのが予想以上に早くて吹いた。制作者側も「もう好きになっちゃう展開なんて飽きてるでしょ?ホイ即落ち!」って感じなのかもしれない。何でこんな簡単にシンビオートに離反するんだ?ってなるけど、「負け犬だった俺がここでは最強の存在に!」って考えるとヴェノム的にはもう異世界転生なんだろうな。

批評家からはあんまりよく言われていないようだがまぁ理由は分かる。事前情報から予想されるサイコホラー的なものが来ると真面目に見ていると作中のご都合主義的な展開に呆れるんじゃないだろうか。特にライフ財団関係にガバガバな描写が多く、施設に監視カメラが無いとか、周波数攻撃全然使わないとかの部分が目立つのかもしれない。なのでこれ絶賛しててもなんか違うなって気がするんだけど、娯楽アクションの敵組織なんて低IQなほうが楽しいよね。

個人的にはエディとヴェノムのコンビが核となる作品なので共生までに尺を取り過ぎているのが気になる。ヴェノムとの融合を序盤に持ってきて、「彼女にもフラれ仕事も失った負け犬」っていう部分をその後に描写すればシンパシーを感じた部分に唐突さを感じずに済んだんじゃないかな。

ED後に別アースであるスパイダーバースが結構長い尺で流れるが本作は結局他作品とどれくらい絡むんだろう。贅沢言えばMCUに出てほしいが、スパイダーマンと絡めるかどうかも微妙だな……。なにげにアニーの「(スーパーマンの)クリプトナイトみたいな?」って台詞があるんだけど、この世界(多分マーベルはないんだろうけど)DCコミックス有るのか。

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