アンノウン

ジャウム・コレット=セラ監督(衝撃のラスト系のランキング常連である「エスター」の監督)のサスペンス映画。

妻とともに仕事でベルリンを訪れたアメリカ人学者の主人公が偶然交通事故に巻き込まれる。4日間の昏睡から目を覚まして妻の元に戻ると、何故か妻は自分のことを知らず、しかも自分の代わりに同姓同名の別の男が夫になっている。はたして真相は……?というあらすじ。

主人公には奥さんいるのにこの子がヒロインになって大丈夫なのかよと思いながら見ていたが、全く問題なかった。しかし主人公はああいう経緯があった人間なわけで、その辺なんも無しに戻っていいものかどうか……。社会に戻れるかどうかという実務的な意味だと技術的には全然楽勝だったのは何か皮肉だが。

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お話の都合もあるかもしれないが、ヨーロッパの人でも結構英語しゃべれないんだな……。良く海外の人間が日本は英語が通じないことにガッカリするそうだが、作中のベルリンでも医者、学者、元スパイのような教養人しか英語をしゃべれないようだ。あとは通訳を生業にしてる人くらいか。

タクシーの運転手が無免許で保険に入っておらず連絡のつかない不法滞在者であるために事故の相手が保険金を貰えていない、というのがなかなか……。2011年のアメリカ製映画だが現実の社会をどれくらい反映しているのだろうか。

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たまたまこれを見たのが、シリアを中心に難民が大量移入してきて、かつ雇用の表明をしていたフォルクスワーゲンの不正がよりにもよってこのタイミングで発覚して大問題になっている時期である為、こういった兆候は進む一方なんだろうなぁという気持ちになってしまった。

実は同監督のエスターは気になりつつもまだ見ていない。こちらを先に見ることになるとは……。

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