鑑定士と顔のない依頼人

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「ニュー・シネマ・パラダイス」「海の上のピアニスト」で有名なジュゼッペ・トルナトーレ監督の映画。美術品鑑定が関わってくる知的な印象……だった。

骨董の世界が舞台となると聞いて興味を持って視聴。専門分野やプロの世界を覗ける作品には大体興味があるのだ。

主人公、ヴァジルは美術品鑑定の世界では有名人。しかし、競売の進行人を務める立場を使用し、本物を贋作と偽って発表したうえで共犯者に購入させることで自分のコレクションを増やしていく裏の顔を持っていた……。

と書くと本物と贋作の行きかう、鑑定世界の裏を描いたサスペンス的な内容を想像してしまうが全然そういう内容ではなかった。いやサスペンスではあるのだが、まったく予想だにしなかった方向でそうなる。途中恋愛映画なのかこれ?と思っていたが私はいいお客さんだったな。

主人公がヒロインのことを気になりアプローチしていくのだが、これが中学生かと思うくらい初心者的というか、初めてのお使い見ているようなハラハラレベルであった。「女と寝るのは初めて」という発言もがあるが、ヴァージル・オールドマン(Virgil Oldman)って名前はもしかしてVirgin Oldmanから来ているのでは。

さてチョロすぎるヴァジルの恋愛がトントンと進んで終盤になって急展開する。胸糞の悪い展開で印象に残るがあんまり……。読者や視聴者を裏切ることに腐心して面白くなくなる作品は山ほどあるが、これも話題性重視で作ってるんじゃないかな。この映画の内容を長嶋茂雄に話したら「セコムしてますか?」って言われそうだぞ。もう「贋作の中にも真実がある」を肯定的に捉えるしかないかな……。

あんまり本筋と関係ないが、競売の司会で失態をやらかすシーンで思わず視聴を一旦止めてしまった。こないだ「“恥をかくシーン”が苦手な人たち」なんていうTogetterの記事を見たばっかりだが、まさしくこういうシーン苦手なんだよ……。その後はまぁもっと辛いんだけどさ……。

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