パピヨン

実話を元にした脱獄映画。

胸に蝶のイレズミをしている所から“パピヨン”というあだ名で呼ばれている主人公が、無実の罪で投獄され、13年間にも及ぶ刑務所生活を強いられながら、自由を求め執拗に脱獄を繰り返し、ついに成功するまでを描いてゆく。

パピヨン - allcinema

という内容である。

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1931年からフランス領ギアナで受刑囚として服役するも脱走し、ベネズエラの市民権を手に入れるに至ったアンリ・シャリエールの自伝を元にしている。

監督の名前を何気なく調べたら、猿の惑星(1968年)とパットン大戦車軍団(1970年)の監督でもあって驚いた。この2作品とパピヨンが代表作となる。主役を演ずるスティーブ・マックイーンとダスティン・ホフマンも大物で、大作と言えるだろう。ちなみに上映時間も約2時間半あってちょっと長い。

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さて内容であるが、実は私は脱獄後に市民権を得るというくだりが一番気になっていたのだが、脱獄一辺倒の内容でその部分は扱わない。

13年間という年月が流れるので、登場人物も老けていく。終盤で時間が一気に過ぎてパピヨン(マックイーン)が明らかに老けて登場したときにはゾッとした。なにせ途中で失われてしまった時間の重さを強調するようなシーンを作っておいてそうなるので、喪失感が半端では無い。

しかしそうなってもパピヨンは諦めない。ドガ(ホフマン)に止められても、波のタイミングを間違えば失敗すると分かっていても、ヤシの実の入った袋につかまって脱走をするのである。全体的に生への渇望が奔流するような作品。

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