私の百合はお仕事です! – 未幡

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『店員が少女漫画の様な振る舞いをして、客は百合を期待して見に来るというコンセプトの喫茶店』が舞台という「見世物としての百合が前提になっている」ありそうで見かけない設定の百合漫画。ここに普段から外面使ってる主人公がやってきて二重に裏表が絡むトリッキーな仕掛けになっている。

概要

女子高生・白木陽芽(しらきひめ)には夢がある。それは億万長者と結婚して玉の輿に乗ること。そのために陽芽は演技(ソトヅラ)を駆使して誰からも愛されるように振る舞っていた。
しかし、ひょんなことから陽芽は「リーベ女学園(じょがくえん)」という名のコンセプトカフェの店員になることに。そこはお嬢様学校の学生に扮した店員同士が、姉妹(シュベスター)となり清らかに美しく給仕をするサロンだった。陽芽はそこで一人の女生徒・美月を「お姉さま」と呼んでしまい…… – pixivコミック

各巻毎の感想

1巻

主人公の陽芽が完全にノンケで1巻時点だと美月の内面描写がまったくないツンツン状態なので、改めて読んでみると記憶してたより百合百合してない。意外なことにノンケムーブオンリーだと思っていた陽芽が、1話目で店員状態の方の美月に「きゅん!」とキてたりそれが外面だと知ってヘコんでたり思ったより脈ありそうだったんだな。

脇役なんだけど果乃子好き。こういう好意が一方的で膨らみまくっていてストーカー体質な子(←酷い)好きなんです……。スマートフォンの陽芽ちゃんフォトコレクション見て「うん!元気出た」→隠し撮り(!)写真見て「なんで私に隠し事するのかな?」のシーン、本人は満面の笑顔だし狂気度半端じゃない。

そんなんだけど陽芽ちゃんがリラックスしてるのはこの子と一緒にいるときなんだよなぁ。「あっ…適当だけど外面はいいよね?」→(いや言い直せてないよ)のシーン、凄い地味で重要でも何でもないんだけどこういう気が置けない描写いいよね。

2巻

陽芽と美月の過去話とギスギスの描写(これめっちゃ辛かった)の後、ようやく美月の内面が描かれるのだが「どんな確執の感情になっているのか……」と身構えていたら『陽芽ちゃん!陽芽ちゃんだ!どうしたの!私に会いに来てくれたの!』で吹いた。最初からデレデレじゃん!

その後も解禁とばかりに美月の言い訳聞かないくらいのレズ描写連発で、そこに陽芽ちゃんがノンケ特有の気軽さで迫るからニヤニヤが止まらない。「好きってこと?」とか気軽に聞いちゃアカンよ陽芽ちゃん!この辺「百合っぽい振る舞いがあっても、リーベの役者としての表現として見なされるのでガチでも気づかれない」という設定が上手く働いてる。もっとも百合への理解が無さ過ぎて、果乃子の気持ちにも気づいてないよね陽芽ちゃん……。

あとがきで「美月の正体が発覚するまでを第一話にする予定だった」って書かれてて駄目だった。どう考えても入んないよ!ま、メインヒロイン→主人公への描写がこれ書かないと始まんないとこあるから急ぎたかったのかもしれない。2巻になるまで描写が無いってちょっと遅めだよね。

3巻

エゴ・嫉妬・執着・視野狭窄をこよなく愛する私にとって果乃子ちゃんみたいなのは浄化されずそのままでいて欲しいところなのだが、こういうタイプのキャラがそのままでいたことってほとんどない。本作でもギャル先輩がすごいまともな人だった(美月もそうだが、限界百合オタでメンバー埋まりそうなこの職場に何でやって来たのか謎だ)のでとうとう欠片もない社会性にメスが入ることになる。

相変わらず陽芽ちゃんの(妹ってこういうんでしょ?どうよ矢野!グヘヘ)みたいなソトヅラムーブがまったく陽芽ちゃんの意図してない方向で美月さんにクリーンヒットしてて笑ってたんだけど、「矢野の奴融通効かないから心配してたけど結構上手くやって誉められてんじゃん!なんか嬉しいな」とか言い出して尊い。こういう描写好き。おかげで果乃子ちゃんが「ヤベエエエ!」ってなったけど。陽芽ちゃんは百合の知識無しに本質に踏み込むところあるから怖いよな。

果乃子ちゃんの過去編を描いて次回に続く、だけどどうなるかな。やっぱり浄化されてしまうんだろうか。

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