オクターヴ 全6巻 – 秋山はる

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一応百合のジャンルに属する漫画であるが、実際には「主人公(女性)が性関係を持った相手が女性だったアフタヌーン連載漫画」という方がしっくりくる。百合より、ジェンダーとかセクシュアリティという言葉が似つかわしい作品である。なお主人公が行きずりの男と寝るエピソードがあるのでそういうのが駄目な人は注意。

”売れなかったアイドル”という過去から好奇の目と中傷にさらされ、高校生活に自らピリオドを打った宮下雪乃。ひとりの女として見てほしい。誰かに求められたい。そう願いながら孤独な日々を送る彼女の前に現れたのは、かつてミュージシャンとして活動していたという女性──岩井節子。そしてふたりは距離を狭め、肌に触れ合い、恋に落ちる。 – 講談社コミックプラス

青年漫画というかアフタヌーン作品主人公の宿命というか、隙だらけな主人公雪乃がまぁ色んなところでディスられまくる。言われやすい性格してるって言うのもあるんだが、やっぱり読んでると「人間の人生ってそんなに落ち度無く生きなければならないですかね?」という気持ちにどうしてもなる。

そんな雪乃と恋愛関係になるのが節子だがいかにもクール然としたカッコイイお姉さんだと思ったら話が進むにしたがって人間らしい弱さが見えてきて可愛い。結構序盤から雪乃に入れ込んでて「えっ?もうそんなに?」ってビックリした。そうでもしないと雪乃みたいなタイプとは発展しなさそうだけど。

色々あったが結局、ビアンの人にとってはあるあるなんだろうなこれって感じのおセッセしまくりの同棲生活に落ち着く。これから自分の親にカミングアウトしに行くってラストになるところまで実に青年漫画だった。恋愛を自分の実存や社会性と切り離すオチにはやっぱりならないよね。

 

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