ジョジョの奇妙な冒険 第8部 ジョジョリオン – 荒木飛呂彦

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ジョジョの奇妙な冒険第8部。第4部ベースのパラレルみたいな話なのだが、どこを目指して描かれているのかがよく分からないので読んでで戸惑うことが多い。

概要

S市杜王町。震災後、突如、町の中にあらわれた「壁の目」と呼ばれる隆起物付近で、高校生の広瀬康穂は謎の青年を発見した。彼の身元を突き止めることにした康穂であったが、不可解な現象が2人の周りで起こり始め…! – 集英社

各巻毎の感想

サイトを始めた時点で8巻まで既読であった為、9巻から。

9巻

クワガタ同士の決闘がメイン。バトルものなのになんでこうなったのか……?という感じがしないでもないが、荒木先生にとってはルールの決まった中での勝負ならスタンド戦でも昆虫戦でも同じようなものなのかもしれない。昔3部が終了して4部が始まったころ「なんで日常回みたいな話に……?」とガッカリした人がいたと聞いて「4部面白いのになぁ……?」と思ったものだが、ちょうど今の私のような感じだったのかもしれない。

思うに、勢いが大事な荒木漫画で伏線とかを引っ張る話は止めた方がいいんじゃないだろうか?前振りやったのにその描写と全然繋がってない展開になったりする漫画だったと思うのだが。でもスタンドですべて操ってるわけでもないのにクワガタこんなに頑張らないだろう……とか、45秒制限あるのにその中で昆虫図鑑読むのかよ……とか思わせるあたりはやっぱり荒木先生かな……。

10巻

常敏のスタンド名がスピード・キングなので、元ネタはディープ・パープルのSpeed Kingだが熱が関係するような歌詞だったっけ……?東方家のスタンドはすべてキングが付くという法則に則っているらしく、キラー・「クイーン」に対応してこの単語を使っていると思うのだが、ストーリー上なんか意味があるのだろうか?他には新キャラのスタンド名がDoobie Wah!だったのでドゥービー・ブラザーズの新しい曲か何かか?と思ったら全然関係なかった。ピーター・フランプトンって誰だと思ったら元ハンブル・パイの人か……。

なぜかメインが定助でなくなったら、急にスタンドバトルを始めるようになった。スタンドを攻撃すると本体にダメージが行くという描写、かなり久しぶりに見た印象がある。7部以降はもう人型じゃなかったり、スタンド本体は攻撃しようがないの多かったもんなぁ。

今回のオチなのだが、敵はバスと同じようなスピードで走っていたということでいいんだろうか?普通すぐに気付きそうなものだが、つるぎちゃんの能力ってそういう部分は補完されるような能力なんだっけ……?というところまで考えて、こういう釈然としなさは、いかにもジョジョっぽいなぁということに気付いた。

11巻

一応今回で定助の元となる空条仗世文(くうじょうじょせふみ)の存在が明らかになる。ちゃんとハンバーグ頭してるところはなんか微笑ましいが、一緒につるんでいたらしいカレラのキャラは荒木先生どうしちゃったのって感じだ。ラブラブデラックスっていうスタンドの名前からするに山岸由花子が元ネタになっているキャラなんだろうけど、由花子こんなキャラじゃなかったろ!虹村さんが女性な時点でもう何でもありなのかもしれないけど……。

別に今に始まった事じゃないが、荒木漫画は謎で引っ張るのに向いてないから数話完結的な話にしてくれないかなぁ……。今までのキャラを匂わせるような展開ももういいんだけどなぁ……。

12巻

東方家長女の鳩が家に彼氏を連れてきてパパ大困惑というホームドラマみたいな始まり方であるが、実はこの男は岩人間達と繋がりのある男で、岩人間らを殺害したと思しき東方一族を抹殺しに来たのだったという話。更に彼は吉良吉影と過去で関わっており、そこから定助の過去の話が始まる。

なんかおかしいぞという描写→あたりを一杯に覆う指紋→攻撃を受けて消えてゆくメンバーというホラー仕立てのスタンド描写がなんか懐かしい(でも被害描写は虹村さんだけでよかったんじゃないか。一家全員やるからちょっと冗長だった)。あとは「○○ってことはよォ~!××ってことだよなァ~!出来るんならとっくにしてるもんなァ~!」とか言いながらメンチの切り合いして血をだらだら流しながらラッシュ決め込めば黄金期の戦いだ。こういうぶつかり合いずいぶん凄い減ったよな。

ようやく定助の元になった(と思わしき)吉良吉影と空条仗世文の話が始まる。この世界の吉良は母親のホリーを救うという承太郎ポジション(?)の為かずいぶん違うキャラになっている。スタンドが4部同様キラークイーンだが、あの吉良と同じ精神を持っているようにも見えないのだが……。

仗世文の幼少期に吉良母子で命を救っているわけだがそうすると両者の年齢差って結構あるよな。成長してラーメン食ってるハンバーグ頭をみてよくあの少年だって気が付いたな……。それまで付き合いが無かったっぽいのに。ロカカカの実を奪うという大事業に誘った経緯も謎だ。まぁ次巻で話が進むことを期待しよう。

13巻

田最の東方家襲撃と並行して、過去に起きた吉良と仗世文のロカカカ奪取の顛末が語られる。設定の前振りを描いた上で過去編描いて回収という、荒木先生にしては珍しいやり方である。

とうとう鳩がスタンドを使って戦うのだが、タイトルのウォーキング・ハートがスタンド名なのだろうか。King入って無いじゃんと思ってたけどWal”KING” Heartだから一応入ってるか……。あとHeartってもしかして鳩にかかってるのか。今まで戦闘に関与してなかったキャラが戦ってとどめを刺す展開って好きなんだよな(なのでエンポリオやルーシーがオチを付けるとこなんかもすごく好き)。

あとビタミンCの元ネタなんなんだろう、と思って調べて見たらドイツのプログレッシブバンド、CANの曲かららしい。田最環という名前もCANのボーカルのダモ鈴木から来ているようだが、日系でそんな人がいたんだな。

岩人間達の中でも高い地位にいるらしい田最を倒すと、因縁の有ったラスボス死んだ感あるのだが、この先どうなるのだろうか?定助だってもう元の二人には戻れないと思うしなぁ……。

14巻

前巻でほとんど勝利していた田最がいかにもジョジョの悪役らしいあがきの果てに完敗。鳩お姉ちゃんのウォーキング・ハート、両足のかかとが硬質化して伸びるだけってシンプルにもほどがあるぞ。3部のスタンドみたいだ。

その後のミラグロマン前編・後編はここだけ別の雑誌に出張して掲載されていた読み切りなんじゃないかってくらいここだけ独立してる話。使っても使っても何故か増えていく紙幣の呪い、という7部のスティールボールランで出てきたシュガー・マウンテンの泉みたいな呪いと戦う系の話。これ「岸部露伴は動かない」で書こうと思ってたけど、何となくこっちで書いたとかじゃないよな……。

最後の「東方家の夜明け」は、今まで登場していないので何かあるんだろうなと思われていた東方家の母である花都(かあと)が登場。死刑囚としての刑期を終えて、突然東方家にいるという凄い登場の仕方である。なお別シーンでは、病床のホリーを前にして定助のこれからのやるべきことの表明シーンも入る。まぁこれやらないと、これからどうするのってなるしな。

15巻

田最を倒した後誰と戦うんだろうかと思っていたが、常敏が当面の敵になるらしく、協力者の岩人間から攻撃を受ける巻。岩人間って数百年くらい生きてるイメージあるんだけど、強電で死んでるってことはドロミテって割と最近の人だよね。ほとんど話が進まずに終了。

16巻

東方家の植物鑑定人、豆鉄礼(「まめずく・らい」と読む。凄い名前だ)が登場。ラスボス誰なんだ疑惑がずっと続いていた漫画だがロカカカの実の能力を科学的に再現して独占しようとするグループが敵である(らしい)ことが判明。4部のスーパーフライのオマージュなのか、フォークリフトという変わったロケーションで戦うことになる。

常敏と花都の過去回想が入るが、このエピソードだと敵っぽかった花都がどういう立場なのかよく分かんなくなったなあ。

17巻

フォークリフトを襲ったアーバン・ゲリラとドレミファソラティ・ドを撃退。岩人間はなんとなくわからないではないんだが、ドレミファソラティ・ドはそもそも何の動物なんだ?今度は新しくプアー・トムって言うのが出てきて、アーバン・ゲリラと知り合いらしいが、結局この辺の襲撃って特に一枚岩でもない岩人間達の散発的な攻撃なのかな。17巻って6部が完結する長さなんだけど全然終わりが見えない……。

ソフト&ウェットが実はシャボン玉ではなく、紐が球形に高速回転しているスタンドであることが発覚するがストーン・フリー+7部での回転ネタなのかなぁ。

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