グリーンランタン:リバース – ジェフ・ジョーンズ

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映画『グリーンランタン』の公開に合わせて2011年に邦訳された本書がグリーンランタン主役の本としては初邦訳となる。DCコミックスのメインストーリーでいわゆる悪堕ち状態になり主人公の座からは遠ざかっていたハル・ジョーダンをライターのジェフ・ジョーンズが本書で復活させて、以降は再び主役を張るようになる。そういう意味ではジェフ・ジョーンズ版グリーンランタンの第一巻と言えるかもしれない。

このあいだ読んだ『インフィニット・ガントレット』に続いて無謀にも原語版を読んだ。手間はかかるが、邦訳版は4000円近く(+中古しかないので解説無い可能性有)で英語Kindle版が670円だったらそりゃ後者読むでしょ……。

DCコミックスのキャラクターが盛り沢山で出てくるしハル・ジョーダンが闇落ちしている前提で進むしで、シリーズの途中から読んでいる感は強い。有志の作ったWikiなんかを手立てに読んでいくわけだがウェブの情報を頼りにできなかった時代に読んでいた人たちはどうやっていたのか大層気になる。ジャスティスリーグのメンバーとかはすぐわかったのだが、ドクター・ミッドナイトとかミスター・テリフィックとか全然知らないヒーローが山ほど出てきてその度に調べていたのだが、「Queenってどんなヒーローだ?調べてもハーレイ・クインしか出ないぞ?」と思ったらグリーン・アローの苗字だったことに偶然気付いた……。

お話の前提になるのはエメラルド・トワイライト事件というもので、ハルの故郷であるコーストシティが壊滅したのでグリーンランタンの力で復活させようとしたら上司のガーディアンズに止められて激昂、同僚を皆殺しにして本拠地のセントラル・バッテリーを手に入れて魔人パララックスに……という話。実はセントラルバッテリー(とそこからエネルギーを供給しているリング)の中にかつて封印した精神存在パララックスがいて、それと融合して乗っ取られていたのでそれを倒すんだ!というのが今回の話なのだが、エメラルド・トワイライト事件と本巻の話の間で、更にスペクターという別の超常存在と合体していて、ハル、パララックス、スペクターの3キャラが精神世界みたいなところで会話したりするのでえらい複雑である。精神世界で善悪がぶつかり合うのって洋の東西を問わず出てくるエピソードなんだなぁ。

途中までは暗い展開が続くが、パララックスがハルから分離して以降の正気を取り戻したグリーンランタンメンバーでパララックスと戦う展開はなかなかアツい。復帰したばっかりなのにハルがリーダーシップ取るし、みんなおんなじ格好なので緑しかいない戦隊ものみたいである。かくして盛大に帰還し、滅茶苦茶険悪だったバットマンとも和解気味(少年漫画によくある「お前のことは絶対認めんからな」的なライバルみたいだなバッツ)に終わって良かった良かった。

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