デッドプール マーク・ウィズ・ア・マウス – ヴィクター・ギシュラー

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デッドプールの初邦訳作品。頭がイカれているが一流の傭兵である俺ちゃんの活躍が336ページというボリュームで描かれる。自らをコミックの登場人物である理解しているデップーさんなので第四の壁を超える表現が山ほど出てくると思ったらそうでもなかったのが意外。

冗舌な傭兵、我らが“デッドプール”がサベッジランドの密林の中に墜落した! 彼には、ここで果たさなければならない任務があった。それは、世界の破滅を目論む犯罪結社AIMのために、究極の生物兵器を持ち帰ること。任務の報酬を手にするためには、ライバルであるテロリスト組織ヒドラの兵士たちを出し抜かなければならない。ようやく目的の生物兵器にたどり着くことができたデッドプールは衝撃の事実を知る。彼が持ち帰るべき生物兵器とは、ベラベラしゃべって、脳をムシャムシャ食べるゾンビ・デッドプールの頭部(ヘッドプール)だったのだ! – ShoPro Books

サブタイトルで「口の付いたマーク」ってなんだ?ってなったが、Mercが傭兵を表すMercenaryの略称を意味していて、作中でデッドプール自ら「タイトルにも載ってるだろ」と言っているが「冗舌な傭兵」という意味である。

デッドプールは映画版一作目(記事)を一回見ただけであるが、原作も読んでみたかったので初邦訳作品であり評価が高い(らしい)これを読んでみた。

第四の壁を超えるキャラクターとして知っていたのでどういう風に表現されるのかなと思っていたのだが、予想していたよりもメタ発言控えめである。ギリギリのバトルしながら読者に向かってペラペラ喋るのかと思っていたが案外そうでもない。映画版はバリバリそういうことをやっていたのだが、この辺のおちゃらけ描写は強調されていたのかも。

気になったのだが白枠と黄枠で内面描写が書かれて何故かその両者が会話している表現が前半を中心に出てきたのだが、これ両方デッドプールの心情描写であってるのかな。なんかメタってわけでもないのでなんか意味あるのかなと思っていたが特にその辺は回収されなかった。また軽口という感じでアメリカのポップカルチャーのことをよく話すのだが、向こうに住んでいない私にはそこまでピンと来なかった。

ポップカルチャーと言えばバリアントカバーにはそれぞれ元ネタがあるらしいが、子連れ狼とNirvanaのNever Mindと羊たちの沈黙しか分からなかったなぁ。というかNever Mindパロを見て初めてこれパロディなのかって分かった。本来は別紙解説書が付いているのでその辺で解説しているのかもしれないが、私は古本で購入してそれが付属していなかったので実際にどうなっているのか知らない。

説明無しにいきなりヒドラとか出てくるから、解説無しだと初見の人さっぱりだと思うのだが、その辺を普通に読み流せるようになった自分もアメコミ慣れてきた感ある。逆にA.I.M.って何だっけ?ってなったのだが、映画のアイアンマン3(記事)に出てきたアドバンスド・アイデア・メカニックスのことなんだそうだ。正直あんまり記憶に無い。

すったもんだあった挙句、ヘッドプールらと別れたデッドプールは謎の魔術師に召喚されて終了するが、『デッドプール・コア』に続くけど翻訳予定はないよテヘペロでオチが付いている。こういう作風だとこういう時便利だな。

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