世界のエリートがみんな使っているシェイクスピアの英語 – 西森マリー

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現在の英語表現に大きな影響を与えているシェイクスピアの有名なフレーズ、代名詞となっている人物などに平易で分かりやすい解説を付けた書籍。単語ごとに分けられた辞書的な構成をしていないのでリファレンスにはやや欠ける一方で、初学者には読みすすめていきやすい。

シェイクスピアは「難解」というイメージがつきものですが、実際は英米の日々の生活の中に彼の言葉は生きていて、ニュースや新聞、雑誌、映画などで多用されているのが現実です。英米の大学を卒業した人のみならず、非英語圏のエリートはしっかり勉強して一般教養の一つとして知っています。(中略)シェイクスピア作品の英語は日常の言葉の一部となっていて、これがわからないと英語の理解も表面的なものになってしまいます。本書は、今までに使われてきた実例をふんだんに挙げながら解説をし、シェイクスピアの英語とその周辺世界をより深く理解できる1冊となっています。  言葉の意味をよりよく知って、ぜひ使いこなしてみてください! – 講談社BOOK倶楽部

英語圏の文化に触れる際に避けて通れないテーマであるシェイクスピアであるが、浅学ながら有名なところは抑えておきたいと思って読んだ。

よく使われる有名なものから出発し、人物の例えに使われるような代名詞的なキャラクターの解説を経て、最後には劇中の演説の解説なども扱う。各フレーズごとの解説は充実していて、実際にニュースなどに使われた時の文章、現地の人たちにどのように受け止められているかが説明されている。文章は平易で「○○だななんて××ですねえ!」みたいに描かれていて読みやすい。

以下は雑感。

  • すばらしき新世界:これ新しい世界に危険な要素が含まれていることがニュアンスに含まれてるんだな。
  • It’s Greek to me:私にはちんぷんかんぷんだという意味自体は受験英語などで知っていたが、シェイクスピア英語だったのか。ただし彼の造語ではなくそれ以前からある表現がシェイクスピア劇で決定的なものになったということらしい。
  • ハムレット:優柔不断な人物の代名詞でバラク・オバマがよくこれを使って批判されていたらしい。こういう○○の代名詞系原作読まないとやっぱりぴんと来ないな。
  • Let us make an honourable retreat(名誉ある撤退をしよう):名誉ある撤退ってシェイクスピア用語だったの?って感じだったのでググったが、リチャード・ニクソンがベトナム戦争終結に向けて行った政治に関する記事ばっかり出てくる。それ以前にも使われていたんだろうけど。

単語の意味が当時と変わっていたり、フレーズの一部分だけ抜き出されて若干違う意味で使われていたり、ネガティブな意味だったのにポジティブな意味で使われていたり、時代を経て変化があるようだ。今後の読書で必ずシェイクスピアにはぶち当たるだろうから、またその時に開いてみたい。

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