ソ・ラ・ノ・ヲ・ト

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2010年放映作品。一般的には間違いなくマイナーアニメであるが、ふたばちゃんねる二次元裏板(通称、虹裏)という特定の場所において、「けいおんちゃん」「おのる」等のネットミームが散々作られ、ここだけでは現在も時折話題になる、という特殊というかカルトな人気を持っている。

散々「けいおんちゃん」呼ばわりしていたくせに実際には見たことが無かったのだが見てみた。なおAmazonプライムビデオで見たので、番外編(7.5話と13話)は未視聴。

キャラデザと「けいおんちゃん」

この作品はキャラクターデザインについて総ツッコミを受けるという不名誉な形で有名になった。イラストレーターの岸田メルがキャラクター原案を行い、そのあとアニメーターの赤井俊文がデザインを行ったのだが、最終的に出来上がったものが、当時人気だった「けいおん!」のキャラクターデザインにそっくりだったのである。

そういうわけで主人公である空深カナタには「けいおんちゃん」という不名誉なあだ名がついてしまった。以降、同じく岸田メル原案であったがキャラクターデザインがちゃんとそれに準じていた「花咲くいろは」をはじめとして、人気作品に喧嘩を売っていくキャラ付けをされて完全にネットミームの方が有名な作品となった。

感想

空深カナタ、15歳――。
カナタが配属されたのは、セーズという街にある小さな駐留部隊・第1121小隊。
物語はそんな新米兵士カナタが、セーズの街にやってくるところから始まります。
その日のセーズは「水かけ祭り」の真っ最中。
駐屯地を目指すカナタは、お祭り騒ぎに巻き込まれてしまって――。 – 公式サイト

一言でいうと地味な良作。最終話に着地する前提で地道に積み上げていく玄人向けの作品で、傑作という人はちらほら出てくるだろうけれど大人気にはならないタイプ。多分美少女動物園を期待した人にも、ミリタリーものを期待した人にもその要素は中途半端だったのがあんまり評価されない理由な気がする。

『○○という設定があるが、それが分かるのは△話の□□の日常会話でのちょっとした台詞のみ』みたいなことが多く、2週目でないと見逃されがちである。例えば大抵の人にソラノ『オト』とか書かれてしまうタイトルも、「ヲト」が古語で彼方を指す単語で主人公の名前にかかっていたりする。

多分虹裏を除いた場合、一番知られているのがカナタがおしっこ漏らしそうになってアヘ顔みたいになる回(8話)だと思うのだが、あれも実際に見てみるとやっぱりネットでは誇張されすぎているなぁという印象。ギャグ回では割とよくあるオチじゃないかな。

実は凄い生まれだったリオ先輩も、金髪美人の姉の方が欲しかったのに妹のゴリラが来て「思ってたんと違う」となったのかローマ皇帝に返品されてめでたしめでたしと爽やかなエンディングを迎える……のだが、この作品笑いの神様でも降りているのか、TV放映時GREEのスター・ウォーズゲームのまったく同じCMが最終回の時間帯で合計14回(連続だと最大8回)も流れるという、余韻が台無しの事態で話題になったらしい(参考:ニコニコ大百科「クウキヨメヨー」)。つくづく作品外のネタが多い作品である。

余談ながらPSPでゲーム版が発売しており、マルチカップリングの濃厚な百合ゲーで結構良作らしい。そんななのにやっぱり人気が出るわけでもないところがこの作品らしいというか……。

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