けものフレンズ

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2017年冬期アニメの最大ヒット作はなんだろう?宣伝の数が引くぐらい多かった『バンドリ』だろうか?ガンダムブランドの『鉄血のオルフェンズ』だろうか?どちらも違う。

今期の最大ヒット作は間違いなく、誰も事前には成功すると思っていなかった『けものフレンズ』である。インターネット・ミームとの親和性、考察に耐える作りこみの両軸で大きく評価された。

恥ずかしながら最初は録画の1話目だけ見て、そこでほったらかしになっていたアニメである。ところが3~4話目あたりからネット上で話題が沸騰し、5話目くらいからとうとう我慢できずに追いかけ始めた。

この作品は大別すると2つの評価軸で受け入れられている。一つ目はインターネット・ミームとの親和性、もう一つは考察に耐えうる作りこみである。

インターネット・ミーム化

まずインターネット・ミーム化から火が付いた。「すご~い!」「た~のし~!」「あなたは○○が得意なフレンズなんだね!」という間の抜けたというか明るいセリフが大流行りした。(なお最後の「~フレンズなんだね!」だけは原作には登場せず、Twitterのファンから生まれた表現である)

3DCGから感じられる低予算感や、誰が使ってもこの作品が元ネタだと分かる台詞の定型化のしやすさは、すでに流行したインターネット・ミームにも共通する。暗い話題をわざと明るい台詞で表現してギャップで笑いを誘うのに使いやすいのも、いかにもネット上でウケる要素である。

考察に耐える表現・描写

今作の特徴に少人数で作成した、というものがある。これが映像の低クオリティ感に繋がってしまっている面があるのは確かなのだがその代わりに構成がかなりしっかりしている。

てっきり一話完結の日常ものみたいな話だと思っていたら、主人公であるかばんちゃんの正体を調べるという作品を通しての目的があり、それを追っていく過程で一話ごとのエピソードの一話完結のもやっていく一方で作中世界の設定が徐々に明らかになっていくという王道の話作りになっている。

王道と書くとそんなのできて当たり前だろうと言われそうだが、多人数が関わるアニメではなかなかこれが実現しにくい。最初からラストまで一人で考えて構成できる小説などのほうが得意としている手法である。不穏な印象で考察したくなるような描写を、もっとも情報量が多く多人数に届きやすい映像作品でチラ見せしたところがTwitterで『#けものフレンズ考察班』というタグが大流行りした理由だろう。

今後の展望

そんなけものフレンズであるが最終回の最速放映(2017/3/29 AM1:30~)が終了してからわずか5時間後の朝7時に

テレビアニメ「けものフレンズ」の新作映像の制作が決定した。吉崎観音がキャラクターコンセプトデザインを手がけた同作。ゲーム、マンガに続く展開として1月よりオンエアされていたアニメは、去る3月28日に最終回を迎えた。「もう少し、この世界を観てみたい」と同プロジェクトスタッフ全員の思いが一致したとのことから、このたび新作映像の制作決定に至った。 – コミックナタリー

と発表された。ネット上の盛り上がりに対して冷静な印象だったスタッフだったが、この余りの人気に押されて終わらせることのできないコンテンツになってしまったのかもしれない。

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